本文へスキップ

元銀行員が住宅ローンのすべてをわかりやすく説明します

公開日:2019年 4月14日
更新日:2022年 2月 4日


トップページ > 住宅ローンの基礎知識 > 中古住宅購入+リフォームで住宅ローンは使えるか

中古住宅購入+リフォームで住宅ローンは使えるか

中古住宅を購入する場合でも住宅ローンが使えることは前ページの「新築住宅と中古住宅購入の違い」で説明した通りです。
では、購入した中古住宅をリフォームする場合、リフォームの資金は住宅ローンで借りられるのでしょうか。
それは、リフォームを行うタイミングで異なってきます。
具体的に言えばリフォームを住宅購入と同時に行うか、購入後に行うかの違いです。
中古住宅のリフォーム資金について見ていきましょう。
その前にリフォームを行うためのローンについて説明します。


リフォームを行うためのローンは2種類

住宅のリフォームのためのローンは通常2種類のローンが利用できます。(少額であればフリーローン等のローンも利用可)
一つはリフォームローンです。
名前の通り、リフォーム専用のローンになります。
リフォームローンの最大の特徴は、無担保ローンということです。
担保なしで借入れ可能ですから、住宅ローンと違い抵当権設定が不要です。
また住宅ローンと比べると審査も比較的早目です。
しかし、借入れできる額は金融機関にもよりますが上限が1,000万円~1,500万円程度で、住宅ローンに比べると少なめです。
加えて、住宅ローンより借入期間が短く、金利も高めですので毎月の返済額の負担が大きくなる可能性があります。
リフォームに利用できるもう一つのローンは住宅ローンです。
住宅ローンは住宅の購入だけでなく、多くの金融機関で住宅の増改築資金にも使えるようになっています。
ですから、住宅ローンでリフォーム資金を借りれば金利も低く、借入期間を長くすることで毎月の返済額を少なくすることができます。
リフォームローンでは担保が不要でしたが、住宅ローンでは住宅の土地・建物に抵当権が設定されます。

リフォームローンと住宅ローンの違い

   リフォームローン  住宅ローン
 借入金額 上限が1,000万円~
1,500万円程度
 上限が1億円程度
 借入期間 10年~15年以内
など
 最長35年
 金利 住宅ローンより高め  低い
 担保 不要  抵当権設定が
必要

注:借入金額や借入期間等は金融機関によって異なります。

それなら住宅ローンでいいじゃないかとお考えの方、ちょっと待ってください。
もちろん、住宅ローンで借りられたら条件的にも有利ですし、それに越したことはありません。
しかし、リフォームを行うタイミングによって住宅ローンが使えないケースがあるんです。
では、詳しく見てみましょう。

リフォームのタイミングでローンが変わる

中古住宅を購入してリフォームをするタイミングは、住宅購入と同時か購入後に行うかの2通りです。
このタイミングによって借入れできる選択肢が異なります。

住宅購入と同時にリフォーム
住宅購入は住宅ローンで借入れできますが、リフォーム分も含めて融資できるかは金融機関によって異なります。
しかし、住宅ローンは住宅の購入だけでなく、多くの金融機関で住宅の増改築資金にも使えるようになっていますので、住宅購入と同時にリフォームを行うのであれば、リフォーム資金まで住宅ローンで対応できる金融機関が多いと思います。
もし、リフォーム分が住宅ローンでは借入れできない場合には、無担保のリフォームローンで借入れすることになりますので、リフォーム分を住宅ローンで対応できる金融機関を探す方が得策だと思います。

住宅購入後にリフォーム
住宅購入してからすぐにはリフォームせず、一定期間が経過してからリフォームを予定している場合には住宅ローンでの対応は困難です。
金融機関でリフォーム代を借入れする場合には、住宅ローンの返済が終わっていないと、リフォームローンで借入れする可能性が大きくなります。
上述のようにリフォームローンは金利が高く、借入期間が短いですので住宅ローンの返済に加えて返済負担の大きいリフォームローンの返済が発生すると家計に負担が大きくなります。
住宅ローンが残っている場合、リフォーム資金を住宅ローン対応する方法として住宅ローンを借換えして、その時にリフォーム分を合わせて借入れすることもできます。
この場合は現在住宅ローンを借りている金融機関ではなく、他の金融機関で借り換える方法もあります。
この方法であればリフォーム資金を住宅ローンで対応できるんですが、その時点で借換えに有利な金利等の条件でなければ借り換えする意味もありませんし、仮に他の金融機関で借り換えするのであれば、担保の設定など費用がかさむことにも注意が必要です。

リフォーム一体型住宅ローン

中古住宅購入時にリフォーム分も含めて借入れができる住宅ローンは、「リフォーム一体型住宅ローン」といって取り扱う金融機関が増えています。
リフォーム一体型住宅ローンの特徴は、住宅の購入費用とリフォーム費用の支払い時期が異なる場合でも、分割してローンを実行してくれるという点です。
住宅金融支援機構のフラット35(リフォーム一体型)では、中古住宅の代金支払い時にはつなぎ融資が実行され、リフォームが完了した時点でフラット35が実行されるという仕組みになっています。
リフォーム一体型住宅ローンで借入れを希望する場合は、中古住宅購入資金のほか、リフォームの工事費も確定する必要があります。
ですから、中古住宅の購入と並行してリフォームについても計画を進めおく必要があります。
リフォームの業者と綿密に打ち合わせ、リフォーム一体型住宅ローンを借り入れる前に予算等を確定させておきましょう。

リフォームのための借入れは、その時期によって大きく変わってきます。
リフォームはいつ頃行うのか、そしてその資金はどうするのかは、あらかじめ計画しておくことが大切です。


ナビゲーション