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元銀行員が住宅ローンのすべてをわかりやすく説明します

公開日:2019年 4月14日
更新日:2019年 4月14日


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複数の銀行に申し込んでも大丈夫?

「自分は住宅ローンをどの金融機関の申し込んでも大丈夫」と自信のある方は問題ないんですが、収入、借入金額、返済期間、健康状態などの問題で審査に通る自信のない方も少なくないと思います。
そんな時やりがちなのが、「どこの銀行に出せば審査に通るかわからないから、とりあえずたくさんお申し込んでおこう」といくつもの銀行に住宅ローンの申し込みをすることです。
「へたな鉄砲、数撃ちゃ当たる作戦」とでも言いますか、住宅ローンの審査に自信のない人がやりがちな行動です。
このようにたくさんの銀行に手当たり次第に申し込むのは問題があります。
もちろん、金融機関によって審査の基準、提携している信用保証会社、団体信用生命保険(団信)の引受保険会社は異なりますので、ある銀行の審査には落ちたのに、別の銀行ではOKだったなんて話はよくあります。
しかし、あまり数多くの銀行に申し込むと弊害があるんです。
銀行は住宅ローンの申し込みを受け、その審査の段階で「全国銀行個人信用情報センター」というところに信用照会というものを行います。
「全国銀行個人信用情報センター」とは全国銀行協会が設置、運営している個人信用情報機関で、ローンやクレジットカード等に関する個人信用情報を登録し、会員における与信取引上の判断のための参考資料としてこれを提供しています。
融資やローンの申込人が、他の金融機関などに負債がないかなどをチェックするんです。
つまり、金融機関から融資やローンを受けたら「全国銀行個人信用情報センター」のシステムにその記録が残ります。
実はこれだけではなく、困ったことに金融機関が申込人について信用照会をかけたことも記録に残ってしまうんです。
ということは、たくさんの銀行に住宅ローンを申し込むと、それだけ信用照会されることになり、その記録が残ってしまうんです。
収入、借入金額、返済期間、健康状態などに問題がなければいざしらず、何がしか問題のある申込人でしたら、金融機関は審査の段階で個人信用情報の履歴を見て、「この人は別の銀行で審査に落ちたから来たのだろう」と思われてしまい、審査に通りにくくなってしまうんです。
ですから、住宅ローンの審査に自信のない人はたくさん申し込めば、申し込むほど逆効果になる可能性があります。
そういう方は事前に申し込む金融機関をある程度絞り込んで、多くても3~4までの金融機関までに抑えたほうが無難です。
収入、借入金額、返済期間、健康状態などに自信のない方は「へたな鉄砲、数撃ちゃ当たる作戦」は逆効果であると認識しておいてください。

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