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元銀行員が住宅ローンのすべてをわかりやすく説明します

公開日:2019年 4月14日
更新日:2022年 1月12日

個人信用情報を確認する

この個人信用情報で住宅ローンの審査に落ちる方が実に多いんです。
個人信用情報とは過去に借り入れがあった場合はその実績、またクレジットカードやローンの支払い遅延、延滞など過去の金融取引について問題があった場合に記載される情報です。
「自分は大丈夫」と思っていても、実は本人が気づいていないミスがあったりするんです。
いくつかの例をあげてみましょう。


携帯電話料金の未納

最近多いパターンです。
人気のiPhoneなどの携帯電話機種を購入する場合、代金を分割支払いにして購入する方も多いと思います。
請求は通話料と一緒に来ることになりますが、この携帯電話機種の代金部分はローンなんです。
その支払いを口座振替にしていた場合、その請求の引落日に引落口座に充分なお金が入っていなかったために引き落としができず、しばらくほったらかしにしてしまったといった例などです。
このケースはローンの延滞と見なされ、個人信用情報上アウトです。
クレジットカード払いにしておくというのも1つの方法ですが、クレジットカードの請求代金引落日に引落口座が残高不足で引き落としができないとこちらはクレジットカードの延滞となり、これまた個人信用情報上アウトです。

クレジットカードの延滞

上記で携帯電話代金のクレジットカード払いのケースを書きましたが、クレジットカードはそのほか様々な支払いに利用されます。
ショッピングに限らず飲食店での代金、公共料金、スポーツジム等の会費、習い事の月謝などもクレジットカードで払えたりします。
特にネットショッピングの増加に伴い、クレジットカードの利用は増えています。
クレジットカードの代金は金融機関の口座から引き落とされますが、その請求の引落日に引落口座に充分なお金が入っていなかったために引き落としができないと、クレジット代金の延滞となり個人信用情報上アウトです。

以上のように自分が認識していないミスがあるケースは少なくありません。
個人信用情報に何も問題がなければいいのですが、思わぬミスが記載されていたら大変です。
そんなことがあれば対応を考えなければならないんです。
住宅ローンを申し込む前に自分の個人信用情報を確認する方法があります。
国内には日本信用情報機構(JICC)、シー・アイ・シー(CIC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)という個人信用情報センターが3つあります。
この3つの個人信用情報センターに自分の個人信用情報を請求すれば、自分の過去の履歴をチェックすることができます。
3つの個人信用情報センターはそれぞれ取り扱う個人信用情報が異なります。
ですから、3つの個人信用情報センターすべてから個人信用情報を取り寄せたほうが間違いないでしょう。
個人信用情報センターが取り扱う個人信用情報は次の通りです。

国内の個人信用情報センター
 日本信用情報機構
(JICC)
消費者金融会社の約80%が加盟
顧客情報/契約内容/返済状況/取引事実情報/申込み情報等が申請・登録されます
日本信用情報機構のホームページ
 シー・アイ・シー
(CIC)
信販会社、百貨店、クレジット会社、リース会社、保険会社、保証会社、銀行、消費者金融会社、携帯電話会社などが加盟
顧客情報/契約内容/返済状況/取引事実情報/照会利用情報等が申請・登録されます
シー・アイ・シーのホームページ
全国銀行個人信用情報センター
(KSC)
金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、政府関係金融機関など)、銀行系クレジットカード会社、消費者金融専業者、保証会社等が加盟
取引情報/照会記録情報/不渡情報/官報情報/本人申告情報などが申請・登録されます
全国銀行個人信用情報センターのホームページ

個人信用情報の請求方法は各個人信用情報センターのホームページをご確認ください。(上の表に各個人信用情報センターのホームページをリンクしていますのでクリックすればホームページにアクセスします)
手数料は各社1,000円前後で高くはありません。
こうやって調べると、自分が気づかなかった問題が出てくるんです。
自分では何も問題がないと思っていたけれども、よく思い出してみると「携帯電話の支払いを遅延したことがある」、「レンタルDVDの返却を忘れていたことがある」なんて細かいミスをしていたなんてこともあるんです。

個人信用情報に問題がなかったら

これはかなり前進です。
上述のクレジットカードやカードローンを整理して、次に説明する借入額や返済期間を充分検討して万全の態勢で住宅ローンを申し込みましょう。
かなりの確率で住宅ローンの審査をパスできるはずです。

個人信用情報に問題が見つかったら

これが問題です。
その個人信用情報に記載されているミスの程度によって対応が違います。

ミスが軽微な場合
このケースでしたら何とかなるかもしれません。
ミスが軽微な場合とは過去のミスが故意ではなく、その回数が少なかったり、きちんとその理由が説明できるケースです。
この場合は過去のミスを説明することで、住宅ローン審査をパスする可能性があります。
例えば、携帯電話料金の支払いが遅延していたことが判明した場合、たまたま引落口座に入金する前にけがや病気で入院したのであれば、当然入金はできませんし、正当にに説明できるあります。
しかし、本審査を行う信用保証会社はそんなことは知りません。
このように本審査を行う会社がわからない、正当な理由でミスをしていたのならその事情を前もって説明しておけば審査の心証は随分違います。
このように説明のつく軽微なミスで事前に説明できていれば住宅ローンの審査に通る可能性は充分あります。
住宅ローンを申し込んだ金融機関の窓口において口頭で説明しても構いませんが(おそらく担当者がその事情を補足説明として作成してくれるはずです)、自分自身で文書を作成して渡すことができれば、さらに心証がよくなると思います。

ミスが軽微でない場合
このケースでしたら住宅ローンの審査に通らない可能性が高いです。
ミスが軽微でない場合とは過去のミスが本人に起因するもので、その回数が多く、理由が説明できないケースです。
例えば、消費者金融への返済が何度か遅延したとか、クレジットカードの返済が何回か遅れたなどです。
このような事実が個人信用情報に記載されていたら、「この人は信用のない人だ」と判断され、住宅ローンの審査に通ることは難しいでしょう。
大企業に勤務し、年収が高額であっても、過去にクレジットカードの延滞などを繰り返していると、その人は住宅ローンの審査に通りません。
年収などの返済能力も大切ですが、その人がきちんと毎月返済してくれるかといった信用力も住宅ローンの審査には重要なんです。
では、ミスが軽微でなかった場合はどうすればいいのでしょうか?
この場合はしばらく時間を待つしかないんです。
ミスを犯して一度個人信用情報に記載されると、ミスの度合いにもよりますがその情報が更新されるまでに5年から10年ほどかかります。
一般的には5年で消えるケースが多いようです。
仮に3年前になにか履歴に残るミスをしてしまった場合、あと2年でその履歴は消えるということです。
ですから、2年後以降にあらためて住宅ローンの申し込みをすれば、個人信用情報の履歴は消えています。
大切なことは、これから新たなミスを犯さないことです。
そんなことをしてしまえば、そこからさらに5年間、個人信用情報に新しい履歴が残ってしまいます。
同じ過ちを決して繰り返さないように工夫することが大切です。
ただ、信用保証会社の審査基準は各社まちまちです。
個人信用情報に軽微でないミスがあったとしても、住宅ローンの審査が通る可能性がないわけではありません。
ダメを承知で申し込んでみても構わないと思います。
審査にパスすれば儲けもの、もしダメな場合は個人信用情報上の問題と捉え、履歴が消えるタイミングを待ちましょう。

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